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アウディ・R8は、ドイツの自動車メーカーアウディが製造・販売するクーペ型のスポーツカーである。 == 初代(2006年-) == 2003年のフランクフルトモーターショーで披露されたコンセプトカーである「アウディ・ルマン・クワトロ」をベースにしたスポーツカー。随所にR8レースカーのテクノロジーが組み込まれている。 ボディにはASF(アウディ・スペース・フレーム)を採用し、ボディのみで210kgという驚異的な軽さを実現した。また、エンジンフレームの一部にマグネシウム製パーツを採用している(ASFとしては初めて)。ボディはほとんど手作業で作られ、さらにX線でミクロン単位まで溶接部をチェックするなど、細部にわたってこだわっている。 エンジンは、4.2L FSI 直噴 V8 DOHCを搭載。最高出力420ps/7,800rpmを発生する。またエンジン潤滑にはドライサンプ方式が採用され、エンジン搭載位置を下げることで低重心化に貢献している。 トランスミッションは6速Rトロニックを採用。これは、メカニカルギアボックスと電動油圧クラッチを組み合わせたもので、ATモードとMTモードが選択できる。 サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンで、標準搭載のガス封入式ショックアブソーバーと、アウディ マグネティック ライドをオプションで選択可能。ショックアブソーバーに磁性体を含んだフルードを封入しており、磁力でフルードをコントロールすることで素早く繊細なサスペンション制御を可能にし、ダンピング特性が異なる「スポーツ」と「ノーマル」の基本モードを用意して、日常の走行から本格的なスポーツドライビングまで幅広くサポートする。 ドイツ・ネッカーズルムのネッカーズルム工場で1日20台ペースで生産される。 先に本国ドイツやヨーロッパで発売され、日本でも2007年7月から価格1,670万円で発売開始。日本では当初、左ハンドル/4.2リットルV8FSI/6速Rトロニックの仕様のみが発売されたが、2009年2月17日より6速MT仕様を追加。なおR8の販売は日本国内のアウディ正規ディーラーの中でもごく一部の店舗の限定となっている。 2009年1月に開催されたデトロイトショー2009では、『5.2FSIクワトロ』を発表。同モデルは最高出力525ps/8,000rpmを発生する高回転型5.2L V10エンジンを搭載した他、フロントグリルのクローム処理やフロントエアインテークの大型化など、外観にも変更が施されている。価格は1,994万円で、同年4月より予約受付を開始。 2010年10月6日に5.2FSIクワトロをベースとしたオープンモデル『スパイダー5.2FSIクワトロ』が発売。価格は2194万円。 当初、R8の右ハンドル車はスパイダーのみだったが、2010年10月26日にクーペモデルの一部改良により、こちらも右ハンドル車が追加されたために以降では左右どちらのハンドルも選択できるようになった。 2012年3月には軽量化とエンジンチューンを施した『GTスパイダー』を全世界333台限定で発売。日本向けは10台。価格は3,064万円。 2013年3月、新型トランスミッションを搭載した2013年モデルを発表。7速デュアル・クラッチ・トランスミッション「Sトロニック」を搭載し、0-100km/hを3.6秒にまで縮めるという進化をもたらした。フェイスリフトも行われている。価格は4.2L V8モデルが1799万円、5.2L V10モデルが2119万円、5.2L V10 Spyderが2339万円。 ファイル:Audi lemans-studie cropped.jpg|コンセプトカーのルマンクワトロ ファイル:Audi R8 V10 interior.jpg|インテリア ファイル:2007 Audi R8 Engine.JPG|V8エンジン ファイル:Audi R8 5.2 FSI engine AutoRAI 2009.jpg|V10エンジン 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アウディ・R8 (市販車)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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